家や土地の売却を検討する時、まずは不動産会社に査定をしてもらいます。なぜ不動産査定が必要なのか？理由は複数あります。まず、査定をしなければ家や土地といった不動産に、どれほどの価値があるか分かりません。不動産の価格は建物の状態の他、時期やエリアによっても変わりますから、インターネットで相場を調べただけでは不十分。きちんと専門家に査定してもらうことで、「思ったより安い」と売った後に後悔しません。

先ほど、不動産の価格は時期によって変わるというお話をしました。不動産査定をすれば、不動産を高く売れる時期が分かるので、すぐに手放したいなどの事情がなければ、何度か不動産査定をしてもらうのが吉です。ちなみに、査定をしたからといって売らなければならないという決まりはないので、ご安心ください。

ここからは、初めて不動産査定をする方に多い疑問と、その疑問に対する回答をご紹介します。これから不動産査定をしようと検討している方は参考にしてください。

査定にはどれくらいの時間かかるの？

不動産査定には、机上査定と訪問査定の大きく2種類があります。机上査定は、現地調査をしない査定を言い換えられ、間取りや面積、築年数などの物件情報と、似た物件の過去の取引履歴や現在の相場など、様々なデータをもとに査定価格を算出します。一般的に、30分～1時間で終わると言われています。

訪問査定は、不動産会社の担当者が現地に足を運び、数十分程度の調査をします。ただし、役所や法務局で調査しなければならない内容もあるため、正式に査定が完了するのは数日後です。

短時間で終わるのは机上査定ですが、査定価格の正確さは訪問査定が上になります。

査定前にしておくことは？

不動産査定を依頼する前には、まず住宅ローンの残高を確認します。査定価格を決めるために、住宅ローンの残高が重要になるので、銀行で残高証明書を発行してもらいましょう。

戸建てを売却する場合は修繕履歴、土地を売却する場合は利用履歴を準備しておきましょう。修繕履歴は、戸建てに対していつ、どのような修繕をしたかという内容になります。まとめておくことで、査定価格アップの可能性があります。利用履歴は、土壌汚染や地中障害物がある可能性を知るために、聞かれることがあります。いずれもいきなり聞かれて慌てないよう、事前にまとめておきましょう。

査定はどんな会社にお願いするべきか

冒頭で、不動産の価格はエリアによって変わるというお話をしました。同じ状態の建物でも、エリアによって査定価格が上下するので、不動産査定を依頼するなら地域密着型の不動産会社がおすすめです。例えば松山の不動産を売却したいなら、松山密着の不動産査定対応の会社を選びましょう。その地域の特性に精通しているからこそ、納得できる査定価格を提示してもらえます。

難解そうに感じる不動産査定ですが、不動産会社の専門家のサポートを受けることで、スムーズに進めることができます。疑問点があったら、何でも相談してみましょう。